二十四節気 霜降

10月23日より二十四節気「霜降」にはいります。「霜降」は「秋が深まり冷え込みが増し、里山には白い霜が降り始め、冬の到来を感じる頃」とされています。15日後の次の節気はなんと「立冬」です!

しかし、今年は暑い日がいつまでも続いたせいか、草木の実の熟成や紅葉などが遅いように思います。私は身近な自然や食べ物をスマホで写真を撮るのが好きなのですが、昨年、一昨年と写真を振り返ってみても、今年は秋の進行具合が遅いように思います。

左の写真は昨年のノブドウ。秋の進行とともに実の色の変化が見事でした!

右の写真は今年のノブドウ。実の色はまだグリーン。

とは言っても、朝晩は20度以下に気温が下がるようになってきました。ちょっとほっとします。
そして、日中は陽射しがあると25度を超える日も。。。
こんな時に注意したいのが日中に暑くて汗をかいて、その後、冷え込んでカゼをひくというパターンです。
東洋医学で「腠理(そうり)の開闔(かいごう)」という言葉があります。

「腠理」とは皮膚のきめや、皮膚と皮下筋肉との間隙を指します。腠理は気血津液が流通するための門戸であり、外邪がからだの内部に侵入するのを防ぐ機能もあります。

「開闔」とは腠理が解放して汗の分泌調整や、不要な熱を発散させたり、逆に閉合して大事なものをしまう(収斂させる)というような働きのことです。説明が難しい!!

この時期、日中がまだ暑くて、あるいは運動をして汗をかくこともありますが、汗がでるということは腠理がひらいている、つまり、皮膚表面が弛緩して引き締まっていないという状態です。

汗をかいた後に寒暖差などで冷えてしまうと、風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)がヒトのからだの表面から侵入しやすくなり、「かぜひき」になるわけです。
衣服の調整を工夫するなどして、徐々に来るべき冬の寒さに慣れていくようにしましょう。

和花鍼灸院

熊本 和

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